ジルコニアとは?メリット・デメリットは?

「銀歯の見た目が気になる」「金属アレルギーが心配」「せっかく自費治療をするなら、長持ちさせたい」 そんなお悩みをお持ちの方の間で、今もっとも注目されている歯科素材が「ジルコニア」です。
「人工ダイヤモンド」とも呼ばれるこの素材は、従来のセラミックの弱点を克服した次世代の歯科治療法として急速に普及しています。
本記事では、つつみ歯科医院が、ジルコニアの特徴や驚くべきメリット、そして患者様が最も気になる「寿命」や「長持ちさせるコツ」について分かりやすく解説します。
1. ジルコニア(Zirconia)とは?
ジルコニア(二酸化ジルコニウム)とは、包丁やゴルフクラブ、さらにはNASAのスペースシャトルにも採用されるほどの圧倒的な強度を持つファインセラミックスの一種です。 その美しさから「人工ダイヤモンド」として宝飾品に使われていることでも有名です。
従来のセラミックとの違い
従来の歯科用セラミック(陶器)には、「金属に比べて脆く、割れやすい」という欠点がありました。そのため、強い力がかかる奥歯や、歯ぎしりのある方には推奨できないケースがありました。 しかし、ジルコニアは「セラミックの美しさ」と「金属に匹敵する強度」を兼ね備えています。これにより、前歯だけでなく、力がかかる奥歯やブリッジなど、幅広い治療が可能になりました。
2. ジルコニアの寿命はどのくらい?銀歯との比較
「高い費用を払っても、すぐにダメになったらどうしよう」と不安に思う方も多いでしょう。 結論から申し上げますと、ジルコニアは歯科素材の中でもトップクラスの寿命を誇ります。
平均寿命は「10年〜15年以上」
一般的な保険診療の銀歯(金銀パラジウム合金)の平均寿命は、約5年〜7年と言われています。銀歯は接着剤の劣化や金属の変形により、そこからむし歯が再発しやすいためです。 対して、ジルコニアの平均寿命は10年〜15年、あるいはそれ以上と言われています。 適切なケアとメンテナンスを行えば、20年以上、あるいは一生涯使い続けることも夢ではありません。
なぜジルコニアは長持ちするのか?
・強度が高く、割れや欠けが非常に少ない ・生体親和性が高く、歯茎との馴染みが良い ・表面がツルツルしており、プラーク(汚れ)が付着しにくい ・酸に強く、経年劣化による変質がほとんどない
初期費用はかかりますが、何度も再治療を繰り返すリスクを考えれば、長い目で見たときのコストパフォーマンスは非常に優秀だと言えます。
3. ジルコニア治療の5つのメリット
寿命の長さ以外にも、健康面や機能面において非常に優れた特徴を持っています。
① むし歯の再発(二次カリエス)のリスクを低減
銀歯などの金属修復物は、経年劣化で溶け出したり変形したりしやすく、歯との間に隙間が生じがちです。そこから菌が入り込み、むし歯が再発することが多々あります。 一方、ジルコニアは酸に強く、経年劣化がほとんどありません。歯と分子レベルで密着し続けることができるため、むし歯のリスクを大幅に低減できます。
② 天然歯のような美しい審美性
透明感があり、一人ひとりの歯の色調に合わせて自然な白さを再現できます。金属イオンの流出による「歯茎の黒ずみ(ブラックライン)」の心配もありません。汚れもつきにくく、清潔な口元を長く保てます。
③ 体に優しい「完全メタルフリー」
近年、銀歯に含まれる金属が引き起こす金属アレルギーや、体内への蓄積リスクが問題視されています。 ジルコニアは金属を一切使用しないメタルフリー素材です。金属アレルギーをお持ちの方、妊婦さん、お子様でも安心して使用できる、体に優しい素材です。
④ 圧倒的な強度
「割れにくい」ことはジルコニア最大の特徴です。従来のオールセラミックよりも遥かに強度が高く、奥歯の強い噛み合わせにも耐えられます。
⑤ 幅広い治療に対応可能
詰め物(インレー)、被せ物(クラウン)はもちろん、ブリッジ、入れ歯、インプラントの上部構造など、多岐にわたる歯科治療に応用可能です。
4. ジルコニアをさらに長持ちさせる3つのポイント
ジルコニア自体は非常に丈夫な素材ですが、それを支える「自分の歯」や「歯茎」が健康でなければ意味がありません。寿命を延ばすためには以下のケアが重要です。
・毎日の丁寧なセルフケア 歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使用して、歯と被せ物の境目の汚れをしっかり落とすことが基本です。
・定期的な歯科検診(メンテナンス) 噛み合わせの変化や、取りきれていない汚れをプロの目でチェックし、クリーニングを行います。トラブルを未然に防ぐことが長持ちの秘訣です。
・歯ぎしり対策(ナイトガード) ジルコニアは硬い素材ですが、極度の歯ぎしりや食いしばりがある場合、ご自身の天然歯を傷めてしまうことがあります。就寝時にマウスピース(ナイトガード)を装着することで、歯とジルコニアの両方を守ることができます。
5. デメリットと注意点
完璧に見えるジルコニアにも、いくつかのデメリットが存在します。
・費用が自費診療(保険適用外) 保険適用の銀歯やレジンに比べ、治療費が高額になります。
・歯を削る量 強度を確保するために、金属の詰め物に比べて歯を削る量がわずかに多くなる場合があります。ただし、近年の材料の進化や接着技術の向上により、その差は縮まっています。

まとめ:長持ちする治療をお探しなら当院へ
ジルコニアは、美しさ・強度・そして「寿命の長さ」において非常に優れた素材です。
・将来的な再治療のリスクを減らしたい ・白く美しい歯を長く保ちたい ・金属アレルギーが心配
このようにお考えの方は、ぜひ一度ジルコニア治療をご検討ください。
つつみ歯科医院では、ただ「白い歯」を入れるだけでなく、その歯が10年、20年と機能し続けるよう、噛み合わせの調整やメンテナンスにも力を入れています。 患者様一人ひとりのお口の状態を詳しく診断し、メリットだけでなくデメリットもしっかりとご説明した上で、最適な治療プランをご提案いたします。
まずはお気軽にスタッフへお声がけください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。
監修者

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帆足 卓眞(ほあし たくま)|歯科医師
- 出身大学 福岡歯科大学
- 職歴
- 2020年 久留米大学病院 歯科口腔外科
- 2022年 直方市内の歯科医院
- 2024年 医療法人シルキーライフ つつみ歯科医院 勤務
- 所属学会 一般社団法人 日本老年歯科医学会 会員
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